今回はFXのテクニカル分析において重要なダウ理論についてお話させていただきます。
これはFXをしていく中で基礎中の基礎の部分ですので、最近FX始めた方から上級者の方でも分かりやすく、基礎から応用まで詳しく解説したいと思います。
私自身もダウ理論をマスターしてから少しずつ利益が伸びるようになってきました。
そんな私だから伝えられることの全てをお話致します。
【ダウ理論とは】
ダウ理論は、経済のパイオニアであるチャールズ・ダウが提唱した原則に基づいています。この理論は、市場の動向や傾向を理解し、トレンドの予測に役立つものとして、多くのトレーダーに支持されています。この記事では、ダウ理論の基本的な概念とその背後にある原則に焦点を当てます。

【ダウ理論の三大原則】
1. 相場はすべての情報を織り込んでいる
「相場はすべての情報を織り込んでいる」というダウ理論の原則は、市場参加者が利用可能な情報は既知のものだけでなく、未知のものも含まれており、それらが価格に反映されているという考え方です。この原則はトレーダーにとって重要であり、トレードの意思決定に深い影響を与えます。以下はその影響についての詳細です。
●市場の効率性の理解
ダウ理論のこの原則から、市場は情報を瞬時に反映し、効率的に動くと解釈されます。トレーダーは、市場が常に最新の情報を織り込んでいるため、過去の情報だけでなく、将来の予測にも注意を払う必要があります。
●トレンドの先読みの難しさ
未知の情報が価格に反映されているという考え方から、将来の出来事や市場の動向を予測することは非常に難しいとされます。トレーダーは、常に新しい情報が入ってくる可能性を考慮し、柔軟な戦略を持つ必要があります。
●リスク管理の重要性
未知の情報が相場に影響を与える可能性があるため、リスク管理は重要です。トレーダーは損失を最小限に抑えるために、慎重に損切りやリスクリワード比率を考慮しながらポジションを取る必要があります。
●市場心理の理解
市場は参加者の期待や感情を反映しています。未知の情報が入ることで市場心理が急変することがあり、これが価格の急騰や急落につながることがあります。トレーダーは市場心理の変動を注意深く観察し、それに応じて戦略を調整する必要があります。
●トレンドの変化に対する柔軟性
未知の情報が市場に取り込まれることで、トレンドが予測不能な状況になることがあります。トレーダーは柔軟で、迅速な対応が求められます。トレンドの変化に早く気づき、ポジションを適切に調整することが重要です。
このように、「相場はすべての情報を織り込んでいる」という原則は、市場が複雑で予測が難しいことを示唆しています。トレーダーは慎重でリスク管理に徹し、市場の変動に柔軟に対応する必要があります。これにより、未知の情報や急激な変動にも対処できるトレーダーとなることが期待されます。
2. 相場は三つの動きをする
ダウ理論の「相場は三つの動きをする」という原則に基づく三つの動きは、主要なトレンド(Primary Trend)、反発(Reaction)、そして補正(Minor Trend)です。これらの動きがどのように相場に影響を与えるか、具体的な事例を挙げてみましょう。
●主要なトレンド(上昇・下降トレンド)
事例: ダウ理論において、主要なトレンドは上昇トレンドまたは下降トレンドとして捉えられます。例えば、経済指標や企業の業績が好調である場合、市場は上昇トレンドに入ります。逆に、経済の先行きに懸念が広がると、市場は下降トレンドに移ることがあります。
影響: これらのトレンドは相場の大局的な方向性を示します。上昇トレンドでは長期的な上昇が期待され、下降トレンドでは長期的な下落が予想されます。トレーダーはこれらのトレンドを把握し、それに従った取引戦略を構築することが求められます。
●反発(価格の反転)
事例: 主要なトレンドが進行中に、一時的に逆方向に動くことがあります。これが反発です。例えば、強い上昇トレンド中には一時的な調整が発生し、価格が下がることがあります。
影響: 反発は市場の調整や利益確定のフェーズと言えます。これはトレンドの健全性を保つための一時的な現象であり、トレンドフォロワーはこの反発を利用して追加のポジションを取るか、逆張りトレーダーは反発が終わりつつあるサインを探します。
●補正(短期の小さな動き)
事例: 市場が主要なトレンドや反発の間で小さな動きを繰り返すことがあります。これが補正です。例えば、主要な上昇トレンド中には短期的な下落が発生し、それがすぐに修正されることがあります。
影響: 補正は主要な動きの中での小さな揺れと見なされます。トレーダーはこれらの補正を無視することなく、トレンドの継続を確認し、取引戦略を微調整する必要があります。
これらの事例は、ダウ理論の三つの動きが相場にどのように影響を与えるかを示しています。トレンド、反発、補正の理解は、トレーダーが市場の構造を把握し、適切なタイミングで取引を行う上で重要な要素です。
3. 主要なトレンドの途中での相場動向
ダウ理論をトレードに応用するための具体的な手法やポイントに焦点を当てて解説します。以下は、ダウ理論の応用例とトレードへの活かし方についての詳細です。
●トレンドの確認と追随(Trend Following)
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原則の応用
ダウ理論では、主要なトレンドが存在することが重要視されています。トレンドが上昇している場合、その方向に従って取引を行うことが一般的です。 -
具体的な手法
移動平均線の利用: 長期移動平均線が上向きであれば、上昇トレンドを確認できます。トレーダーは、移動平均線がクロスする地点でエントリーやエグジットのタイミングを見つけることができます。
相場の高値・安値の利用
高値・安値の形成もトレンドの指標となります。トレンド中に安値が上昇し続ける場合、上昇トレンドが継続している可能性があります。
●反発の利用(Pullback Trading)
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原則の応用
ダウ理論では、主要なトレンド中に一時的な反発が発生することが予測されています。反発はトレンドが続くための補正過程として捉えられます。 -
具体的な手法
フィボナッチリトレースメント: トレンド中の反発が終わるポイントを見つけるのにフィボナッチリトレースメントを使用することがあります。価格が一時的に下落した際、特定のフィボナッチレベルでサポートが確認されれば、トレンドが続く可能性が高まります。移動平均線と組み合わせた
エントリー反発の終わりを示唆するシグナルとして、移動平均線が再びトレンドに合流するタイミングを見ることがあります。移動平均線がトレンド方向にクロスすれば、再びトレンドに乗る可能性が高まります。
●補正の認識とポイントの確認:
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原則の応用
補正は主要なトレンドや反発の中で発生する小さな揺れを指します。これらの動きを無視せずに認識し、トレード戦略を調整します。 -
具体的な手法
スキャルピング戦略の採用: 補正の中で小さな動きが多いため、短期のスキャルピング戦略を適用することがあります。価格の小さな変動を利用して何度も取引を行います。
チャネルトレード: 価格が補正の範囲内で動いている場合、サポートとレジスタンスを利用してチャネルトレードを行います。範囲相場の中での取引が得意なトレーダーにとって有益です。
これらの手法は、ダウ理論の原則を基にトレード戦略を構築するための具体的なポイントを示しています。トレンドの追随、反発、補正の理解と、それに基づく適切なトレード戦略の採用が、ダウ理論の応用において重要です。トレーダーはこれらの手法を試し、自身のスタイルに合ったものを見つけることが肝要です。
【まとめ】
ダウ理論は、相場の本質を理解し、トレードの視点を向上させるための価値あるツールです。
記事を通して学んだダウ理論の基本的な概念や応用方法をトレードに取り入れ、自身の戦略を洗練させることが重要です。
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執筆者:武田みゆう
監修:日本FX教育機構代表理事 野口健幸