株をやっているが、FXまだこれから、と言う方もいるのではないでしょうか?
株をされている方の中には、レバレッジを掛けた利益を出すことに興味もある方がいるのではないでしょうか。レバレッジを掛けるとリスクは高まりますが、一方で利益は何倍にもなって得られるメリットもあります。
今回は、代表的なレバレッジの金融商品である、FXとCFD、および先物取引について見ていきながら、株取引も紹介しながら、それぞれの金融商品について解説していきます。
また、アメリカの政策金利や円安が進んでいる現状を踏まえ、円安が起きているのか、
相場がどう変わっていくか、について話していきたいと思います。
- 1.FXとは
- 2.CFDとは
- 3.先物取引とは
- 4.レバレッジととは
- 5.FX、CFD、先物取引のレバレッジ比較
- 6.米国の政策金利と各国の景気について
- 7.現在の金融状況 -インフレはいつまで続く?-
- 8.現在の金融状況 -なぜ円安になっているのか-
- 9.円安はいつまで続く?
- 10.1年前から円安は始まっていた!?
- 11.まとめ
1.FXとは
- FXは、「外国為替証拠金取引」を意味しており、為替に特化した金融商品で、
- ドル、ユーロ、日本円などの外国為替の組み合わせの通貨ペアで取引をします。
そのため、ドル円やユーロドルなどの為替取引を行うのであれば、FXがおすすめで、
初めて投資をされる方にもおすすめです。
国内ではFX会社により20~50種類程度の通貨ペアの取扱いがあり、
タケルFXスクールのベーシック通信コースでは、標準形と言われている
ドル円、ユーロ円、ポンド円、豪ドル円、ユーロドル、ポンドドル、豪ドルドルがあります。
2.CFDとは
CFDはContract for difference の略で、「差金決済取引」を指します。差金決済取引とは、その名前の通り、「差額だけをやり取りする」取引で、先ほど説明したFXも差金決済取引です。
- そのため、利益が出たら利益分のみ受取、損失が出たら損失分のみを支払う形で取引を行い、
金・原油のような商品、株価指数先物、外国株式など、様々な商品の取引が可能です。
差金決済では、担保として「証拠金」を預けることにより、取引金額の全額用意することなく取引ができ、
これを「証拠金取引」と呼びます。つまり、FXと同様にレバレッジを効かせ、利益を得ることができます。
3.先物取引とは
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- 先物取引とは、いわゆる派生商品のひとつで、予め定められた期日(満期日)に特定の商品を予め決められた価格で売買することを約束する取引のことです。金先物など、聞いたことがあるでしょうか。
- 先物取引は、買建価格(売建価格)と転売価格(買戻価格)の差額で決済をします。そのため、買いからも売りからも取引開始することができ、相場の上がり、下がりどちらの局面でも利益を狙うことができると言われています。
そして、商品先物取引のうち、「原油先物」や「金先物」があります。「金先物」は、「ニューヨーク商品取引所(COMEX)」で取引される「NY金先物」が有名で、世界の金先物の指標となっています。
- 先物取引とは、いわゆる派生商品のひとつで、予め定められた期日(満期日)に特定の商品を予め決められた価格で売買することを約束する取引のことです。金先物など、聞いたことがあるでしょうか。
4.レバレッジとは
レバレッジというものがあります。FXを例にとってお話させていただくと、
FXの場合のレバレッジは、国内証券会社では25倍と決められています。
-
よくレバレッジが高いと怖い、低いと稼げない、
あるいはレバレッジが25倍とは儲かった金額の25倍か、
などいろんなことを言われる方もいるのかなと思います。
FXをやっている方でも実はレバレッジを知らない方が多いです。
国内証券会社は全て25倍なので、知らなくてもよい概念でもあります。
レバレッジとは、証拠金です。ドル円で言えば、本来100万円が必要ですが、
その25分の1の4万円でできる、ということになります。
5. FX、CFD、先物取引のレバレッジ比較
項目 | FX | CFD | 先物取引 |
取引商品 | 為替 (20〜50通貨ペア) |
指数、商品、株式など | 株価指数が多い |
取引時間 | 平日6〜24時間 ※日本の祝日の場合、取引可能 |
平日午前8時30分から翌朝午前6時 (サマータイムは 午前5時) |
8時45分~15時15分 16時30分~翌5時30分 |
レバレッジ | 25倍 | 株価指数CFD:10倍 商品CFD:20倍 株式CFD:5倍 バラエティCFD:5倍 |
20〜30倍程度 |
各商品において、取引商品・取引時間・レバレッジなど様々な違いがあります。
レバレッジの高さのみを比べたら先物取引、取引商品の数でいったらCFD、
取引商品・取引時間・レバレッジなど総合的に見て
比較的シンプルでわかりやすいのがFXなのかと思います。
6.米国の政策金利と各国の景気について
各国のPMI(Purchasing Manager’s Index:購買担当者景気指数)が発表されましたね。
結果の数値が50を上回れば景気拡大、50以下だと景気後退と言われていますが、
ヨーロッパ圏総合PMIでは、予想では下がると思われていましたが、実際は上がりました。
新型コロナウイルスの制限措置が解除されたことが押し上げ要因となったが、
コロナ禍に伴う供給網問題がロシアのウクライナ侵攻で悪化しており、見通しは不透明な状況です。
アメリカの中央銀行にあたるFRBののパウエル議長は21日、
5月に予定するFOMCで、金利を0.5%引き上げる可能性を示唆しました。
FRBは今月、約3年ぶりとなる利上げに踏み切ったばかりで、
米国で加速する物価上昇を抑制するため、引き締め策を強化する構えですね。
また、FRBは今月16日のFOMCで「0・25~0・50%」へと政策金利を引き上げることを決定しました。
上げ幅が0・25%の場合は22年中にあと6回、23年に3~4回の利上げを進める予測も示したとのことで
上げ幅を一度に0・5%利上げするのは2000年以来です。
そして、ロシアによるウクライナ侵攻で、世界各国で原油や穀物の価格が急上昇しています。
パウエル議長は、ウクライナ問題の影響を注視しつつ、今後複数回にわたって
利上げしていくスタンスに変わりはないことも強調されたとのことです。
7.現在の金融状況 -インフレはいつまで続く?-
24日の時点では、日米の金利差拡大懸念が引き続き、
ドルを支える材料となっています。
FRBの意見も見つつ、ドルは円に対して買われる傾向にあると言われています。
FRBの強気な姿勢で、インフレに対する悲観的な見方は止まりつつあると考えられていて
インフレ進行の材料として、アメリカで新型コロナウイルスのオミクロン株の
変異種がアメリカで増加しつつあります。労働力の減量は物価高につながるため、
インフレの沈静化が先送りになることも予想されます。
また、オミクロン株の次に、デルタ株とオミクロン株を混合させた
新たなウイルスが誕生する、などの情報も出つつあり、
今後も新型コロナウイルスの情報はチェックしておくと良いかもしれません。
8.現在の金融状況 -なぜ円安になっているのか-
現在、ドル円が120円を突破して、さらに上がってきています。6年ぶりの円安水準ですね。
ドル円が120円の値段に来たのはアベノミクスの時です。アベノミクスとは安倍氏が総理大臣になって発動した経済政策で、それまで80円台だったドル円が120円を越えて約40円ほど上がった時期です。
ちなみに、この時の相場は凄く簡単だったので、FXトレーダーで多くの方が
利益を出したと野口先生はおっしゃっています。
最高値が125円ぐらいでしたので、今122円でまだ上がりそうですから、
125円まで上がるとすごく記事になると思います。
しかし、だいたい120円が高値と言えますので、今は高値に来た、という感じです。
この値段を超えると、どこまで円安が続くのかわからない状況です。
まず、なぜ今、円安の状況になっているのか、説明して行きますね。
円安の主な要因としまして、日本とアメリカのインフレ率の違いや金融政策の違いがあると言われています。
アメリカのインフレ目標が2%であるのに対して、2022年2月で既に7.9%となっています。
3月での穀物・エネルギー価格の上昇を考えると4月に公表される消費者物価指数は、さらなるインフレ率になると予想されます。また、アメリカの失業率が3.8%と、雇用が健全化しつつあり、経済成長も確認できることから、FRBは金融引き締め策に動いています。市場に出回る資金供給量を減少させることで、ドルの相対的な価値は上がることになります。
9.円安はいつまで続く?
円安が続く要因として、ファンダメンタル要素としては、
日米の金利差があることをお伝えしました。
このまま円安が続くとしたら、どうなるでしょうか?
先日、FRBが金融緩和をやめて金利を上げると発表しました。
そして5月にもさらに利上げをするという発言をしています。
一方、日本を見てみると、金利はゼロ金利です。
ドルを持っていれば金利が上がりますので、
円を売ってドルを買っていると米ドルは利子がついて儲かる、
だから円が売られてドルが買われているのだと思います。
この現象が今の円安という説明もできます。
ではこれから、円安が続くのかと言えば、そこが問題になります。
円安を是正するには2つの要素があります。
1つは米国が金利を戻すことです。
アメリカでは金利は上げると言っているので、
米国が金利をゼロに戻る要素は少ないと考えられます。
もう1つは日本も金利を上げることです。
これは今のゼロ金利の状態で、できるのでしょうか?
実はこの答えは簡単で、金利は私は上げられないと思います。
何故なら、日本は国債を1000兆円も発行しているからです。
ゼロ金利だからこそ国債の利息を払えるのであって、
仮に1%の利上げをしたら10兆円も払わないといけないのです。
そして10兆円ってどの位かと言うと、
日本の税収入が50兆円ですから国家収入の20%にもなります。
今の日本の現状で、これを行うのは不可能に近いかと思います。
そうすると、円安はこれからも進むと考えるのが自然だと思います。
10.1年前から円安は始まっていた!?
今、円安が騒がれていますが、
実は、ドル円の円安は1年前から始まっています。
このことは野口先生がよく授業で言っていました。
まさか現実になるとは思っていなかった方も多いと思いますが、
野口先生はその根拠を提示していましたし、
エントリー場所も提示していました。
なので、買いでポジションを持っていた方は
円安で上昇した分、利益になっていると思います。
ドル円以外の通貨ペアについてですが
ユーロ円、ポンド円、豪ドル円ともに円安が進んでいます。
特にポンド円ですが、こちらは急騰する可能性があります。
この記事を書いている途中に、ポンド円が上がってしまいました。投稿が遅れて申し訳ありません。。。
今後は気になる点は、どこまで円安が続くかです。
そして一旦、止まったときに、この流れが継続するかどうかです。
ドル円の上昇トレンドがいつ終わるのか、それが今後の相場の流れを読む上でとても重要です。
みなさん、今後もドル円チャートに注目していきましょう。
11.まとめ
今回は、FX、CFD、先物取引についてお伝えしながら、今の情勢・FXのトレンドについてお伝えしてきました。外国為替のみの取引のFXと比べると、金・原油のような商品、株価指数先物、外国株式など、様々な資産に投資することができるので、もしかしたらCFDの方が魅力的に思えるかもしれません。ですが、投資初心者・FX初心者やCFD取引が初めての方は、FXから始めると、わかりやすく、挫折することなく続けやすいかと思います。
また、あわせて今の円安の状況について、なぜ円安が起きているのか、今後の流れやトレンドについてお伝えしました。今後もドル円チャートから目が離せないですね。
体験会レッスンも開催しているので、
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