今日は、皆さんにとても良い知らせです。
『FXの時代がやってきた!』というタイトルです。既にFXをやっている方にとっては、何を今さらと思うかもしれません。
金融緩和でFXの時代がやってきています。でも、それをさらに推し進める一大政策転換がアメリカでありました。この動きは止められないでしょう。今後、この動きは加速して、その結果、相場が激しくアップダウンを繰り返すことになるでしょう。そんな予兆です。
私のこの文章が正しいかどうかは、早くて半年、だいたい1年後ぐらいにわかるでしょう。ここには、弊社のスクールサイトへの記事として掲載しておきます。
政策金利の一般的な考え方とは
大上段に構えた話はこの位にして、何が重要かとうとアメリカの政策金利です。
皆さんにはとてもなじみが無い政策金利。それも遥か遠くの国アメリカ。何を言っているのか、と言われそうです。
ところが、この政策金利は、今までの政策金利の変更と違い、一大転換となり、さらには、市場に資金が大量に供給される予兆でもあります。アメリカのトランプ大統領の政策がこんな形で実現しようとはと思えます。
順に解説していきます。
昨今、米国の利下げ観測が湧き出ています。
これは、6月18日と19日に行われたFOMC(連邦公開)において、FRB(米連邦準備制度理事会)の議長であるパウエル氏が「利下げ」を示唆した事に起因しています。
市場で呼ぶ「利下げ」とは、基本的に「政策金利を下げる」という事です。
「政策金利」とは、その国の中央銀行が民間銀行にお金を貸し付けるときのに掛かる金利率…
というと難しいので…
その国の金融機関が取り扱う金利商品等に掛かる金利率の基礎となるものと例えた方が身近でしょうか。
身近なところで例えるなら、政策金利が下げられると
・預金等で得られる金利が下がる
・ローン等の支払う金利が下がる
となっていきます。
ちなみに、ノンバンクは金融機関ではないので、これに該当しません。
利下げをすると、「その国のお金の流通を活性化させる」というのが一般的な考え方です。もちろん、経済は複雑なものなので「必ずそうなる」とは言えませんが…
今の日本だと、預金金利率が低すぎて実感が無いかもしれませんが、ある程度金利が高い国であれば日本の証券会社で販売されている投資商品以上の金利が付きます。
政策金利の変更でどうなる?アメリカ(2019年夏)
この政策金利の変更が、今回何がすごいかというと、アメリカは政策金利を引き上げてきました。
EUも日本も金融緩和をやっています。金融緩和とは紙幣をじゃんじゃん刷る政策です。紙幣をじゃんじゃん刷って大丈夫なのと問われると、良いわけないです。
その話はまた後でするとして、日本やEUはお金をじゃんじゃん刷っておいて、アメリカは金利を上げてきたんです。
これは世界の政策と矛盾しています。
アメリカが今後の危機が起きた時に対応できるように、政策金利を上げてきました。政策金利を上げると、企業などはお金を借りづらくなります。利息が上がるからです。
政策金利は低い方がいいです。これに各国の国債の金利が連動しているのが、現代です。この利率が高いとやばいです。
例えば、トルコは今年の6月までは24%の政策金利が設定されていましたので、トルコの銀行で預金をしていると、一年でこの数字に近い金利を得る事が出来たという事ですね。
※トルコをはじめとした二桁レベルの政策金利を設定している国は「地政学的に難のある」信用度の低い国とも言えます。
ここまではいかないにしても、1974年には日本の預金金利も年3%を付けた時もありましたね。現在の金利のおよそ1500倍です。
郵便局の定額預金にいたっては年8%も付いていました。
したがって、当時の日本には「定期や定額の預金の金利が一般的な老後財産の構築方法」として定着していました。
ところが、現在のように「銀行に預けていても何にもならない」という状態に陥ると「国民の預金意欲が減退して消費意欲が増す」と考えられています。だから、経済を活性化させるために利下げをするというわけです。
一方で、「支払う金利が低い」という事は、個人や企業はお金が借りやすくなります。この結果、ローンを組んで車や住宅を購入する人が増えたり、企業であれば設備投資等に積極的になります。
つまり、経済が活性化すると考えられるわけで、それを促すために利下げをするという事ですね。
2008年に起きたリーマンショックに象徴される世界金融危機により、世界中の多くの国が段階的な利下げを行ってきました。世界はリーマンショックで金融危機になりました。その解決策として金融緩和を行ってきました。
アメリカだけ先に立ち直ったかのような動きで、政策金利を上げてきたのです。アメリカが本当に経済が立ち直ったかは人によって議論があるところです。でも、リーマンショックはまだ影響があると考えた方がよいでしょう。
日本もそうですが、米国や欧州もゼロ金利(1%未満)にまで到達しています。ここまでやらなければならないほど、世界金融危機のダメージは大きかったという事ですね。
そんな中で、米国は2014年に先立ってゼロ金利の脱却に踏み出します。
つまり「利上げ」するという事ですね。
利上げをすると「資金の市場流通が抑制される」という考え方が一般的です。
世界金融危機により、一時は冷え込んだ経済もゼロ金利政策に伴う量的緩和政策にて温まってきたので「そろそろクールダウンもしていこう」といったところです。
具体的には先述の利下げと逆で
・預金等で得られる金利が上がる
・ローン等の支払い金利が上がる
という事になります。
そうなれば
「個人は消費する事を控える」
「企業は先行投資を控える」
と考えるのが通例ですが
加熱した景気はそれでも冷めやらないケースも多いので、「段階的に利上げをいて徐々にクールダウンを図っていく」
米国は2014年から現在に至るまで、まさにこの方法を採ってきたわけです。今回のパウエル議長の発言は、現在まで続いてきた利上げ政策の終焉を意味する事になります。
アメリカの利上げはFXトレードにどう影響するのか
では、利上げと利下げがFXの根幹である為替市場にどのような影響をもたらすかというと
「金利の高い国の通貨は買われやすい」
「金利の低い通貨は買われ難い」
という考え方が根本にあります。
例えば、外貨預金などはその国の政策金利に応じた金利を得る事が出来ます。
この場合、国の地政学リスク等を度外視すれば、利率の高い国の通貨を持つほうが良いでしょう。
この辺でまとめると、アメリカは今まで金利を高くしてきたのに、それが出来なかったという事実です。もう止まらないでしょう。
世界はまた利下げに向かっていきます。アメリカもいつ再びQEをやるかわかりません。もうQEという名前を使えないから、隠れてやるかもしれません。
そう金融緩和がやってきたのです。金融緩和になると、世界中にお金がだぶつきます。FXの流動性が高まります。
ここで一つ、FXの取引においても、為替の値動きによる差益の他に「スワップ」という利益を得る事が出来ます。
スワップとは、買い持ちしている通貨を発行している国の政策金利率を基準とした利息を得る事が出来るというものです。
※証券階社によって差があります。
ただ、FXは「通貨ペア」をポジションとして保有するので、相対する通貨ペア同士の金利差を得る事になります。
例えば、ドル/円の買いポジションを保有していた場合は
米国の政策金利=2.25%
日本の政策金利=-0.10%
なので、その差分の年2.35%を日割りした利息を毎日得る事が出来ます。
逆に、ドル/円の売りポジションを保有していた場合は、支払わなければなりません。
※上記のスワップ率はあくまで目安であり、実際の利率は証券会社によって異なります。
実際は、巨額な取引を行うわけでもなければ、個人トレーダーの多くは値動きによる大きな利益を重視し、スワップなど気にしない人が多いです。
しかし、為替市場では世界中の資金が毎日取引されています。一日の取引額は500兆円以上という超巨大市場です。
したがって、年数%という利率でも巨額になります。この「利率の高い国の通貨が人気化しやすい」傾向は世界の流れだという事です。
もちろん、その時の時流やタイムリーな材料により人気化する通貨は頻繁に変わります。
しかし、比較的安定的に推移するオーストラリアドルやカナダドル等は、やはり政策金利が高く人気化しやすいと言えますね。
このようにスワップ狙いのFXトレードは少なくなるでしょう。なぜなら、金利が低下するからです。
以前、金利は高いからスワップ取引という手法がありましたが、今は金利が低いので、スワップ取引で稼ぐ方法はマイナーな方法になるでしょう。
FXスクールでもあくまでも為替差益によるトレードのノウハウを教えるので、スワップはほぼ度外視です。
まあ、値動きによって獲る利益はスワップとは比較にならないくらい大きくなり得ますから。
最後に
このように、FXを始めるにあたってはもう遅いくらいです。
でも、まだ気が付いていない人が多いかなと思います。
私がFXを始めたころに比べると本当に良い時代になってきました。
世界の資金量が増えて大きな市場になり、活発な動きになっています。これはトレーダーにとっては嬉しい限りです。
この感覚をなかなか皆さんにお伝えするのは難しいのですが、相場は動いて利益になります。動くための利益は、とても期待するものなのです。
政策金利というなじみのない言葉を用いてFXの時代がやってきたと書きましたが、世界経済的に見ると悪くなります。
投資は不況の時こそ皆さんやるものです。
普通の経済が好況の時は会社勤めも良いものですが、いざ不況になったらどうしますか。不況になる前に今のうちに準備をするときです。
いつも私の発言は1歩も2歩も前を行っているので、皆さん実感がわかないと思いますが、しっかりとFXスキルを身に付けて欲しいと思います。
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