このコラムはFXでよく聞くスプレットとは何かを理解しながら、FXトレードそのものを理解していくことを目指してこのコラムを書いています。
目次
FXで最もよく聞くスプレットとは?初心者ならスプレットを理解しておこう
FXのスプレットとはよく聞く言葉です。でもカタカナなのでわからないとも聞きます。
最近、証券会社はスプレットを狭める宣伝をしていますので、よく使われますが、FX初心者でもなく、全く興味がない人には特にわからない宣伝になっています。
ところで、スプレットとは、通貨ペアを買うときに買いと売りで金額が異なりますが、この買いと売りで購入できる金額の差の事をスプレットと言います。
そして、ここでも私はまた通貨ペアという専門用語を使ってしまいました。FXのスプレットとは、専門用語を駆使しないとわからないので、説明も難しいです。
ところで、通貨ペアとはドル円とかの両替の時に使う2国間の通貨の事です。
マネーエクスチェンジですね。両替えだとわかりやすいかもしれませんが、両替に使う通貨同士を通過ペアと表現しています。円をドルに変えたい場合、ドル円の通貨ペアという表現です。ただし、FXの場合は別に外貨を所有しているわけではないので、注意が必要なところです。
スプレットの広さはよくドル円で小さくて、他の通貨では広くなっています。また、ずっと一定の金額のように思えますが、突然大きく広がるときもあります。スプレットが難しいのは、FX証券会社によってそのスプレットの幅が違うからです。
FXトレーダーからすると、FXのスプレットは小さい方が望ましいのです。何故なら、最初はマイナスから始まるので、マイナスは無い方がいいからです。だからスプレットは低い方がいいのです。
特にFX未経験者泣かせの一つとして、FX口座開設があります。
どの口座を開設してよいか、個人で判断するのは超難しいという声を聴きます。
確かにFX未経験者がネットを見てどの証券会社にするかは、難しいでしょう。FX経験者に聞いた方がいいです。
FX経験者が身近にいない場合は、弊社に聞いた方がいいですが、弊社ではFXスクール生徒に特定の証券会社を指定します。
問題はFXの口座開設の広告で例えばドル円0.2pipsという広告です。
ピプスと読みますが、ピプスがどういう意味かFX未経験者はピプスという言葉もわからない中での広告ですから、よくこのマニアックさの異常性を聞かれます。ピプスについては、次の項目で詳しく説明していきます。
話を戻してスプレットとは、通貨ペアを買うときに買いと売りで金額が異なる、売買価格の金額の差の事をいうと説明してきました。
そしてこのスプレットは通貨ペアによって違いますが、総じて国内のFX会社はこのスプレットが非常に安いという特徴があります。外国の証券会社もスプレットがありますが、全く国内証券会社の方が安いです。
そして、国内証券会社でも、その会社によってスプレットが違うのです。ほとんど違いがないと思う方もいるかもしれませんが、実は大きく違うケースもあるのです。
あるFX証券会社のユーロ円のスプレットは1.8ピプスと表現があります。
そして、とあるFX証券会社では0.5ピプスでできるということがあります。
スプレットは数字が低い方がFXトレーダーにとっては有利なので、数字が小さい証券会社を選択します。最近はFX口座開設比較サイトも充実していますが、そこを見ても判断できないとよく聞きます。
もしあなたが、ユーロ円を10枚でエントリーした場合、スプレット0.5ピプスならマイナス5000円からスタートします。でも、スプレットが1.8ピプスならマイナス18000円からスタートします。このように考えたら、スプレットが低い方がいいですね。10枚なら大したことが無いと言っている人でも、これが1000枚のエントリーになったら、マイナス50万円とマイナス180万円からスタートになります。
FXトレーダーが少ないピプスのところで、トレードしたがる理由はわかるでしょう。
標準的なスプレットは今はドル円なら0.2ピプスです。1ピプスを切る手数料の安さです。今はスプレットがどんどん安くなっているので、FXトレーダーでも従来のFX証券会社にとらわれず、柔軟に資金を移動している事例をよく聞きます。
銭とpipsの違いについて
ピプスについて順に説明していきますが、pipsをピプスと呼びます。
ドル円のスプレットが0.2ピプスと表現される広告のFX未経験者向けの不適切さについては前回指摘しましたが、このピプスの単位ですが、105円20銭という交換レートだった場合、銭という単位がピプスになります。紛らわしいですね。
でも、FXは日本円と他国の通貨ペアだけでなく、外国の通貨ペア同士という場合もあります。
例えばユーロドルです。この場合、1.25823とかいう数値で表されます。なんだか数値がたくさんでてきて困りますね。
ただ、仮想通貨などの番号はもっと数値の羅列なので超困ります。それに比べたらこのくらいは簡単に見えますが、私自身、数値の羅列は嫌いな方です。読み方は一番右が0.1ピプスの単位で次が1ピプスの単位となっていきます。私は0.1ピプスの単位などどうでもよいのではないかと思っています。老眼で数値を見るのがきつくなっている今日この頃です。
ところで、100ピプスが1円の単位になります。円というのは100ピプスもあります。FXではpipsが共通単位になっています。いつの間にか世界で標準的に言う数値が発生したことになります。皆さん、そのようには見ていませんが、統一的にみることは、大きな進展と言えるでしょう。
スプレットとは狭い広いで表現される
スプレットは通貨によって違いがあることは少し述べましたが、一番安いのは、なんといってもドル円です。ドルが基本になっているので、安いです。
他の通貨がなぜスプレットが広く、FXトレーダーにとって不利かというと、一回ドルに交換しているレートだからです。だから他の通貨ペアのスプレットは高くなっています。ドルが基軸通貨だからこのように通貨ペアによって差が出てきます。
仮にドルが基軸通貨でなくなったらスプレットは下がるのかもしれません。でも、そんなことを言っている人たちがいないので私の記述は実現しないかもしれません。
ところで、スプレットは0.2と狭いですが、以前は4ピプスとか広い時期がありました。もっと昔は40ピプスだった時代もありました。スプレットの他に手数料を請求されたときもあります。いまだにFX証券会社によっては、口座維持料を請求してくるところがあります。
このようにFXがどんどん普及してくるにつれて、スプレットがどんどん安くなっていきます。昨今の消費税ではどうなったのでしょうか。もしかして消費税はスプレットは対象外なのでしょうか。この点をあるFX証券会社に尋ねましたが、答えてくれなく、上手くかわされました。
スプレットは将来ゼロになる可能性があります。そのように公言しているあるFX証券会社があります。どんどん敷居が低くなってきます。
一方で、頑固にスプレットを下げないFX証券会社もあります。業者間でスプレットに差が出てきました。これから、またFX証券会社の淘汰が始まるのではないかと思います。5年前に比べて現在はずいぶんと数が少なくなったな、という印象を受けます。
FXスプレットの計算方法
このスプレットはFXトレード中に突然広がります。
広がるということは、買いと売りの値段の差が広がるという意味です。通常ドル円でしたら、買いと売りは0.2ピプスです。
ところで、相場が激しく動く可能性がある場合、買いと売りの間の金額差が広がります。時には100ピプス=1円ぐらい広がるときもあります。広がる可能性の話をすれば、100ピプスも広がる可能性があるのは1か月に1回程度しかありません。
ではなぜ、このように大きく動くのかというと、FX証券会社はインターバンクを通じて自信のFXトレードで損をしないでいたいと思います。インターバンク市場での手数料は、頻繁に動いていて違いには言えないのですが、あえて単純化していうと、インターバンクでの取引の手数料はだいたい0.7ピプスだと思っていた方がいいです。
国内のFX証券会社のスプレット0.2でインターバンクの手数料が0.7だとしたら、FX証券会社は赤字になってしまいます。どこかで赤字を埋めないと損をしてしまいます。
ですから、FX証券会社のスプレットを低くするということは、事業として少し無理なケースに入っているといえます。FX証券会社はFXトレーダーの取引手数料が主な収入源です。一種の薄利多売の構造になっています。それだけ昔に比べたらFXが一般に普及してきたともいえるでしょう。
スプレットが広がる時間に要注意
買いと売りの間でスプレットが広がるというのはどういうことから言うと、相場が激しく変動しているときはスプレットが広がります。これはFX証券会社がお客様がFXトレードをした場合の注文をインターバンクに流して、インターバンク市場も激しく動いているから、値段の幅を広くとらないと、FX証券会社が取引において損をしてしまう可能性があるからです。
そうすることによってFX証券会社が取引を遅くなっても、遅くなったといっては1秒以内の話ですが、FX証券会社に損が生じないようになっています。
ところで、スプレットが常に広がっていれば、FX証券会社としては取引で損をすることがなく、とても安全なのですが、この分野は競争過多です。お客様の信頼を勝ち取るまで、安くて良いサービスを提供していかないと、お客様はどんどん移って行ってしまいます。だから可能な限りスプレットは狭くして提示しようとFX証券会社はしています。
スプレットが狭くなってしまう理由
今日、証券会社にとっては、スプレットを狭くする競争が行われています。
これはFXトレーダーにとっては良いことですが、事業者には過当競争を繰り広げています。シビアな世界が待っています。お役様の取り合いを各FX証券会社は行っています。このような過当競争の結果、いまでは大手のいくつかの証券会社しか黒字になっていなく、いくつかのFX証券会社は厳しい経営環境に置かれています。
外国の証券会社はスプレットが1ピプス以上なので、日本のFX証券会社は頑張っています。
また、この環境は日本の金融行政にも由来しています。現在、新規でFX証券会社に参入することはほぼ不可能なくらい規制が厳しいです。
企業は過当競争にさらされている反面、国の規制に守らているといえるでしょう。アメリカからの構造改革要求がありそうな分野ですが、何故か金融部門はその国の法律が強いです。例えば銀行です。日本の銀行に海外から日本国内にあまり進出してきません。このように銀行などを例にすると、このFX証券の分野も国の規制に守られているといえます。
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FXスプレットのことから、多少の裏話まで書きました。裏話はちょっとだけです。
投資助言代理業を取得している弊社だからこそ、業界の情報を多数持っています。スプレットは今後狭まっていくと予想している弊社ですが、業界の動向なども把握していきます。
以前、レバレッジ10倍規制の問題があり、結局25倍規制のままに追いついたことなど、将来を見据えて、取り組んでいきます。
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