レンドレスとは、字のごとくトレンドが無い状態をいいます。FX相場のほとんどはトレンドが無い状態です。では、チャートを見た時に、具体的にどのような状態がトレンドレスなのか見ていきましょう。
トレンドレス
これはドル円の2022年9月26日から10月3日のチャートです。
このチャートはトレンドレスと言えるでしょうか。このチャートは横方向に移動しているように見えます。チャートの形が波打っていなく、あまり動いていなく、上にも下にも言っていないローソク足チャートの場合をトレンドが無い=トレンドレスと言います。
トレンドがあるかトレンドが無いかは、実は相対的なものなので、トレンドがあるチャートに比べて、トレンドが無いと言っているので、厳密に定義するには、トレンドがあるチャートとはどのようなチャートなのかを見て判別することになります。トレーダーはだいたいトレンドがあるかないかは感覚的にわかっています。私の場合はFX歴が10年以上あるので、パッと見てわかってしまうので、言葉で説明するのも難しいです。FX歴が2年もあれば、だいたいトレンドがあるかないかはわかってきます。あくまで一般論です。

上昇トレンドと下落トレンド
トレンドレスがわかるようになるのは、トレンドがあるチャートを理解した方が早いので、上昇トレンドのチャートはどういうチャートなのかと示すと、例えば、下の図はドル円日足の3月から5月のチャートですが、このようなチャートが上昇トレンドのチャートです。下落トレンドのチャートはこの逆になります。見た目でわかると思いますが、チャートが上の方向に行っていると思います。最後の方が下がっているから下落チャートだと思ってはいけません。あくまでこの図を見た時に上昇トレンドなのか、下落トレンドなのかを判別できることに価値があるのです。

ものごとをくどく言うよりも、このローソク足チャートを見るとずっていると、少しじつ上昇していませんか?このようチャートで明らかに上昇しているとわかるものが上昇トレンドと言えます。見ると簡単なので、当たり前じゃないかとよく言われます。ちょっと単純でしょうか。ただこの単純さがいいのです。最初の段階でこの位単純にしないと、後でわからなくなってきます。
ここでわからない人はもっと細かく定義したくなると思います。そのような方は自動売買のプログラムを作ることが目的になっていませんか?今回はその議題は対象外になっています。何故なら、今は自動売買の話ではないからです。この自動売買も話始めたら長くなってしまいますので、今回はやめておきます。
応用問題
次に、応用問題に入ります。FX中級者のトレーダーにとっては常識ですが、ここはFX用語集に書くレベルの話なので、ご容赦ください。
さきほどドル円1時間足はトレンドレスと書きました。でも、日足をみたらどうでしょうか。

ちょと上昇しているように見えませんか。このように1時間足でみてレンジでも、日足で見ると上昇トレンドになっている、というケースはよくあるのです。
では、どっちが正しいのか、という質問も受けますが、基本的に長い足で見た方が正解と言えます。何故なら、我々はFXトレーダーだからです。学者のように何か物事の正解を見るのではなく、ある特定の時間の中で利益を出す、ということを主眼にした場合、各時間足でトレンド方向が違っていた場合、より長い足で見た方が正確な場合が多いです。
というのは、FX相場がわからなくなると皆さん、より短い足つまり1時間足なら30分足や15分足を見て判断すると思いますが、これが全く違うのです。実は1時間足でトレンドがわからない場合は、より長い時間足、つまり4時間足や日足で見て、エントリーを確認してみた方がよい結果が生まれるからです。
トレンドレスのまとめ
トレンドレスを語ると本当は長くなってしまうのですが、この他にもフラッグなどいくつものチャートの形があり、これらも一種のレンジの形として定義されます。そのようなことはちょっと難しいので、置いといて、やってみてください。