介入という言葉に敏感になって欲しいです。まず政府や各国の財務大臣、さらには中央銀行の総裁の発言にみんな神経をとがらせています。何故なら、本当に介入となったら、市場に大きな変動をもたらすからです。
でも、一方で大金を動かすのですから、実際にはその効果がないと行いません。そこで、各国政府は、実際に市場に通貨を売買するのではなく、自らの発言によって相場を変えようとする事を、言葉だけで言っているので口先介入と言っています。
では何故、この口先と言うような言われ方をしているのかというと、通貨を動かす方からすると、実際に資金を投入するだろうと思っているのにそれを実施しなかったことから、「おまえは口だけじゃん」的に言っているような、ちょっと小ばかにした言い方をしています。
例えば、円高にするために、政府は円買いをすると言っているのに、実際にはそれをしなかったら皆さんどう思いますか。「あっ騙された」と思うでしょう。だから口先介入をすると、いっぺんで信用を失います。
今は通貨は信用で成り立っているので、信用を無くすと大変な事になります。