IFD-OCO(アイエフディーオーシーオー)
IFD-OCO(イフダンオーシーオー)注文は イフダン注文とオーシ−オー注文の両機能を統合したものです。新規注文が約定した場合の決済注文をあらかじめOCO注文で設定することできる注文方法です。
IFD注文とOCO注文とがミックスしています。
まだ、OCO注文について書いていないので、最初にOCO注文について説明します。
OCO注文は、2つの注文を同時に出しておいて、どちらかが成立したら、どちらかをキャンセルするという注文です。
これからの相場がどうも読めない。上がったら売って利益にしたいけど、下がったらさっさと損切りしたいなあ・・・ その両方の希望をかなえるため、どちらも注文しておいて、片方が成立したら、もう片方はなかったことにしてしまう。それがOCO注文です。
人によってはとても便利な注文方法ですが、注文の値段を間違えてしまうと、えっこんなところで刺さったのとなってなれるまで時間がかかるものでもあります。
またOCO注文の場合、新規注文、決済注文とも利用できます。両方とも指値、ストップの2つを指定できます。ですから、新規・決済両方にOCO注文を利用した場合の組み合わせは以下の通りになります。
このように、非常にたくさんの組み合わせ方法がありますが、やはり決済注文で利用する場合が主な使い方となります。その理由は、利益確定と損切り、両方に対応できるからとなります。それでは、例で詳しく見てましょう。
OCO注文で決済注文を発注すると、決済の指値注文と決済のストップ注文を同時に発注することになり、それによって利益確定のレートと損切りのレートの両方を指定できることになります。
1ドル=100円のとき、FXレートが上がるか下がるかわからないため、上がることを想定し1つ目は101円で売り指値注文をいれ、2つ目は下がることを想定して99円で売りストップ注文を入れました。
ここで、相場が上昇して101円の売り指値注文が成立した場合、99円の売りストップ注文は自動的に取り消されます。このときは利益が確定されたことになります。
一方、相場が下降し99円の売りストップ注文が成立した場合、101円の売り指値注文は自動的に取り消されます。このときは損切りしたことになります。
このように、利益確定のレートと損切りのレートの両方を指定したいときに、決済注文でのOCO注文は非常に便利です。
IFD-OCO注文とは、新規と決済、利益確定と損切りをすべて同時にやります。
IFO注文とは、IFD注文とOCO注文を組み合わせた注文方法です。「もし、○○円になったら新規で買いたい。そのあと、もし○○円まで上がったら決済して売りたい。もし○○円まで下がったら損切りしたい」というように、新規注文を発注し、かつ2つのシナリオで決済注文を発注する注文方法です。
つまり、新規注文と同時に、その新規注文が成立した場合にOCO注文の形式「利益確定のための決済注文」と「損失限定のための決済注文」が全てワンセットで出せる、自動注文方法なのです。
すべて自動のIFOは忙しい人には強い味方!
新規指値注文を発注し、その新規注文が約定した場合を想定して、2つのシナリオで事前に決済注文を発注するのがIFO注文です。例で考えると、以下のようになります。
1ドル=100円で買いの新規指値注文
新規注文が約定した場合を想定して、1ドル105円の利益確定の決済指値注文
新規注文が約定した場合を想定して、1ドル85円の損切りのためのストップ注文
この場合、1ドル105円になれば、指値注文が発動し、利益を確定させ取引を終了させます。1ドル85円になると、ストップ注文が発動し、損切りをして取引を終了させます。
IFO注文では新規注文とそれに対する決済注文を一緒に発注できるだけではなく、決済注文では利益確定と損切りのための2つの注文を入れることができます。このように、最初から最後まですべて自動で行うことができ、かつ決済において利益確定と損切りの両方に対応できるIFO注文は、FX中級者ともなれば、よくやる方法です。
そうすると相場を読みたくなってきます。IFD-OCO注文をあなたは頻繁に取り入れている段階だと、もう相場を予測する段階に入っています。
でも、はっきりと言いますが、相場を予測することはとても難しいです。何年もかかる人もいれば、途中であきらめる人もいます。でも、この予想の段階になると、色んな方がいます。FXがとても楽しいひと時に変わるときです。
中には退職してこの予測を老後の楽しみとしてライフワークにする方もいます。確かに心理を追求すると奥が深いですが、囲碁や将棋のようにあるレベルで楽しむのはまた別の見方だと思います。FXって上か下かに行くだけなので、単純ですが、極めて奥が深いです。
また、この注文方法だと、いつエントリ―したのか、いつ決済したのか、忘れてしまう人も多いのが実情です。だから、どこかにメモをとっておかないと行けません。
知らないうちに儲かって良かったとウハウハしているあなた、それは危険です。もう一回、同じように利益を取りたいじゃないですか。でも、あれってどうやったのか、覚えていない、という状況は出てきます。
それを何度も同じことをやっていては、儲けを損していますので、もったいないです。そんな無駄な方法をするのはこの辺でやめてしっかりと記録にとっておくことを勧めます。