ミドルラインとは、ボリンジャーバンドというテクニカル指標に使われている用語です。ボリンジャーバンドの中心をなす線がミドルラインと呼ばれている線です。そして、このミドルラインの正体は、移動平均線です。
ボリンジャーバンドはFXトレーダーがよく使うテクニカル指標ですが、同時に移動平均線は古典的なテクニカル指標で、愛好家も多いために、移動平均線もよく使われるテクニカル指標です。
つまりボリンジャーバンドのテクニカル指標を議論する場合、ミドルラインがそもそも移動平均線であるがゆえに、移動平均線を使用した愛好家も含まれてしまっており、ボリンジャーバンドの利用者が多いという表現になってしまいます。
実際はボリンジャーバンドを使用したり、移動平均線を使用したりして、両者のFXトレーダーが混ざり合っているので、利用者が多いという誤解を与えています。
しかし、FXトレーダーには愛好家が多いボリンジャーバンドです。移動平均線を含めて議論していく必要があります。私の位置づけは、ボリンジャーバンドは移動平均線を活用した応用されたテクニカル指標だということです。何故かという問いに答えたり、体系化していくことをこれから述べていきたいと思います。
実際には複雑多岐にわたるミドルラインですが、ここで解説していきます。
1.ミドルラインの役割
ミドルライン、つまり移動平均線は、非常によく使われるテクニカル指標です。FXトレーダーの中には、テクニカル指標を使う派とテクニカル指標を使わない派に分かれますが、テクニカル指標を使う派の人にとって、もっともポピュラーなテクニカル指標が移動平均線なのです。だから、テクニカル派の方に、移動平均線を「あなたは使いますか」、「使いませんか?」という問いと言いかえれば、それぞれのタイプが分類できるようなもので、タイプ別にトレーダーを分ける分岐点になります。
また、移動平均線を使っている方からすると、移動平均線を使っていないトレードは奇妙に感じるかもしれません。それは移動平均線を使っていない方から見た場合も同様で、なんでそんなに使うの?という話になります。移動平均線は使う人によってなじんだり、なじみがなかったりします。
最初の原点に戻ると、ミドルラインがFXトレーダーで最もポピュラーなテクニカル指標と述べている理由は、ミドルラインが移動平均線であるからです。ローソク足チャートを表示してテクニカル指標の一番オーソドックスなものが移動平均線だからです。私は移動平均線派とか、あるいは一目均衡表派とか言う方が多いですが、テクニカル指標を使ったトレードをしている方は、何らかの形で移動平均線を表示している方が多いです。細かい分析を行うためには、移動平均線は最初に使うとても便利な指標です。
ここで動平均線とはどのように求めるのかと言うと、それも至ってかんたんです。ローソク足の終値の値だけとって平均したものです。例えばMA(移動平均線)25と表現されたものは、過去のローソク足の終値を25個とって、それらを足して25で割ったものです。つまり平均値となります。たったこれだけです。これだけで重要なテクニカル指標となります。もっと細かく表現したい場合は、平滑移動平均線とか、他にもいくつかのタイプがありますが、発見されています。また移動平均線を使って、その後、フィボナッチを使ったり、複数の移動平均線を使っている方もおります。
このように応用が利く移動平均線ですが、それくらい便利なものです。ボリンジャーバンドはミドルラインと定義していますが、その他にバンドとして2シグマとかあったりしていますが、それはジョンボリンジャーさんが使いやすいように加工した一例にすぎません。多くのFXトレーダーがミドルラインを使って、独自のテクニカル指標に進化されていると考えられます。
ごく簡単に言ってしまうと、ミドルラインとは、ローソク足の終値の平均値だけなんです。この線を表示するかしないかで世界が大きく変わるのです。この線を表示するFXトレーダーにとっては、世紀の大発見と言えるものです。
2.タケルベーシックルールでのミドルラインの役割
(1)タケルベーシックルール
タケルベーシックルールでは、ミドルラインは極めて重要です。ベーシックコースで教えるテクニカル指標ではミドルラインしか出てきません。では、移動平均線と呼ばないのはおかしい、と言われますが、そうです。アドバンスコースではボリンジャーバンドの2シグマを利用するのです。タケル先生はボリンジャーバンドの愛用者です。
ボリンジャーバンドのミドルラインで、トレンドの判定を行っております。テクニカル指標はボリンジャーバンドだけなので、他にはありません。よく言われるのがテクニカル指標が少ないということですが、それがタケルFXルールの根幹をなしています。タケルベーシックルールはとてもシンプルなテクニカル手法です。タケルルールを卒業された生徒は、もう少し細かいテクニカル指標を使うなど、応用をされている方もおります。
(2)自動売買での活用
最近は新しい投資として自動売買が出てきていますが、自動売買を使ったルールはたくさんあります。タケルルールでは、タケルベーシックルールをルール化した自動売買や、AIを使ったトレンド判定をしたタケルルールもあります。でもこれらは移動平均線のみでトレンドを判定しています。よく言われているのが、移動平均線だけでできるのか?と言うもので、「できる」ということをこの2つのプログラムで表現しています。表現できていなかったら、失敗して商品としては売れないでしょう。ほとんど広告宣伝していなくても売れています。
話をもとに戻します。この移動平均線は最もポピュラーなテクニカル指標ですが、意外と知られていないのが誰が開発したのか?という点です。移動平均線でトレードをしている方にこの質問をしても、知らない方が多いです。この名前を知ってしまうと、「あっなるほど」と思いますよ。
(3)グランビルの法則
さんざんもったいぶりましたが、これを発見した方は「グランビルさん」です。FXトレーダーなら知っていなければいけない、「グランビルの法則」の開発者です。グランビルの法則を活用してトレードをされている方はいますが、それを踏まえている方は少ないです。つまり移動平均線はグランビルの法則を活用する上で、それを示すことができる単純な指標なのです。つまり、あなたはFXトレードにおいて、グランビルの法則を活用しますか?しませんか?この2択があなたのトレードスタイルに大きくかかわってきます。
グランビルの法則を活用される方は移動平均線は使うだろうし、移動平均線を使うのにグランビルの法則は使わない、とういのは、開発者に敬意が無いか、勉強不足と言わざるを得ません。これはかなりきつい言い方ですが、あなたがFXで成功しようと思っているなら聞く耳を持ってほしいです。
FXで成功しようと思っている方は、あなただけでなく、世の中に沢山いて、それはずっと前からいる、という事実があるのです。あなたは一生けん命FXトレードに取り組んでいます。でも同じ人がいるのなら、その知識を得ることをしませんか。それはあなたが成長するのにかなりの時間短縮になるからです。FXに真剣に向かいあうのなら、先人たちのFXトレードを勉強しましょう。
タケルFXスクールを開講するにあたり、タケル先生は書店にある本は全部目を通しています。それくらいFXに対して真摯に向き合ってきました。
少し話がそれたので、こちらもまた戻しますが、一人よがりでは決してFXトレードでは成功しません。もし、あなたが、グランビルの法則を知らないのなら、この機会に勉強してください。それを知った上で、移動平均線を活用するのか、ミドルラインを活用するのか、判断した方がいいでしょう。ミドルラインを活用していないFXトレーダーもたくさんいるので、それはありうる方法です。ただ、タケル先生はミドルライン愛用者であります。
(4)まとめ
ミドルラインの奥深さについて、ここではほんの少しだけ紹介したつもりです。ミドルラインを語り始めたら、本が一冊書けるほどのボリュームがあります。でも、実際に使うのはたった1本の線なので、そんな深い知識なく、使っても全く問題ないです。ただ、「深いんだな~」と思っていただくだけで十分です。
3.ミドルラインの雑学
ここでは、ミドルラインの雑学について触れていきます。
ボリンジャーバンドの中心にある線をミドルラインと言っておりますが、人によっては、センターラインと書く人もいます。ただ、ミドルラインが一般的な読み方で、センターラインと書いている人は少ないのが現状です。外国から翻訳された用語であるので、決まりはありません。真ん中にあるので、ミドルラインって呼ばれていまう。真ん中にあるので、センターラインと呼ぶというのは、個人レベルではありですが、一般的ではありません。
次にミドルラインの数値をいろいろを変えてその都度、チャートを分析する方がいます。ただ、この方法はFXトレーダーの中では一般的ではありません。ミドルラインの数値としてよく使われるのが20という数値です。実際に15~75の範囲を使う人が多いです。このボリンジャーバンドを発見したジョンボリンジャーさんは50という数値を使っていたということです。現在でもアメリカのFXテクニカルアドバイザーとして現役で活躍中です。ボリンジャーバンドがどのような進化を遂げているのか、それは本人に聞いてみる必要があります。楽しみな案件です。
他にあったケースとしては、ボリンジャーバンドのミドルラインを移動平均線ではなく、平滑移動平均線を採用するケースです。これは通常のテクニカル指標ではありまえんが、作ることが可能です。バンドである1シグマから3シグマの数値を平滑移動平均線用に変えればいいのです。この方法はまた別のところで述べたいと思います。
ボリンジャーバンド意外にも移動平均線を使ったテクニカル指標は無いかと問われた場合、それは「ある」、と答えることができます。例えば、エンベロープなどはその一例です。他にも独自にテクニカル指標を構成しているケースが多いです。移動平均線とフィボナッチを組み合わせたトレードをしていれば、それはあなたが発見した独自のテクニカル指標です。このように、移動平均線を使ったにテクニカル指標は極めてポピュラーで、その派生形を含めると沢山の数があって、とても把握しきれないくらい無数の形があるものと思います。
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今は通信での説明会はマンツーマンでやられているので、もっと詳しい話を聞きたい方は、FXスクール説明会に申し込んだ方がいいです。でも、FXスクール説明会はFXスクールに興味がある人達が対象なので、もう少しミドルラインの事を詳しく知りたいという目的だけで申し込むのはやめてください。事前にミドルラインの事も知りたいと書いていただけたら、説明者はタケル先生にお願いしようと思っています。
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